新たな住まいを建てる際、多くの施主が注目するポイントの1つが防音性。特に交通量の多い地域や住宅密集地では、外からの騒音だけでなく、室内の生活音にも気を配らなければならない、と考える方も多いでしょう。
防音性に関連し、注目されている住まいの仕様が高性能住宅。断熱性や気密性などに優れていることに加え、多くの高性能住宅では防音性能にも強いこだわりがあります。
本ページでは、高性能住宅がなぜ防音性に優れている理由について、その構造面から詳しく解説しています。
高性能住宅とは、「断熱性」「気密性」「耐震性」「省エネルギー性」などが高いレベルで備わった住宅を指します。これらの性能により、室内温度が安定し、冷暖房効率が高く、地震などの災害にも強い構造になります。また、光熱費の削減や健康リスクの低減、室内空気の清浄化など快適で経済的・健康的な暮らしが実現できるのが特徴です。
以下、防音性と絡めて高性能住宅について解説します。
断熱や省エネだけでなく、防音性の高さも大きな魅力の高性能住宅。外部からの騒音を遮ることはもちろん、室内の音漏れを防ぐことも防音性の高い高性能住宅の特徴です。
高性能住宅が持つ防音性の高さの理由には、建物全体の作りや使用する建材の工夫が関係しています。
高性能住宅は、壁・窓・扉などのすき間を極力減らし、空気や音の出入りを抑える構造が特徴。つまり、気密性が高いということです。
音は空気の流れに乗って伝わるため、住宅の随所にある小さなすき間は、外からの騒音や室内の音漏れの大きな原因。気密性が高い高性能住宅は、これらのすき間が少ない設計なので、必然的に音を遮断しやすい性能を持ち合わせます。
静かな暮らしを実現したい方、近隣との騒音トラブルを避けたい方にとって、気密性の高さは非常に重要なポイントとなります。
高性能住宅では、断熱性能を高めるためにグラスウールやロックウールなどの断熱材が多く使用されます。これらの素材は熱を通しにくいだけでなく、音を吸収する「吸音性」にも優れている点も特徴。分厚い断熱材を壁や天井、床に施工することで、外部からの騒音の遮断と室内からの音漏れを同時に防ぐ効果があります。
防音性を高めるには、音の出入り口になりやすい「開口部」の対策も欠かせません。
高性能住宅では、気密性を保つために専用サッシや複層ガラスを採用するケースが一般的。窓の構造を工夫することで、外からの音の侵入を防ぎ、快適な室内環境を維持することが可能です。特に都市部や交通量の多い場所では、サッシや窓ガラスの工夫で高い防音効果を実感できるでしょう。
高性能住宅では、壁や床の構造そのものにも工夫が見られます。たとえば、遮音性を高めるために壁の厚みを増やしたり、複数層の素材を重ねる設計を採用したりなどの工夫です。
これらの複層構造もまた、音の振動が伝わりにくくする大きな理由の1つ。外からの音の侵入や内からの音漏れだけでなく、屋内の部屋と部屋との間での音の行き来も抑えられるため、家族間でのプライバシーも守られやすくなります。
気密性や断熱性、構造的な理由などにより高い防音・遮音効果を発揮する高性能住宅。ただし、その高い防音・遮音効果ゆえに、部屋の中で「音の反響」が起きやすくなる点に注意してください。家族での通常音量での会話や家事などの生活音が室内で反響しやすくなるため、それを「騒がしい」と感じる方もいるでしょう。
この音の反響を抑えるために効果的なグッズが、カーテンやラグ、クッションなど。柔らかくて比較的面積のあるグッズを室内にやや多く取り入れるようにすれば、その吸音効果で会話や生活音の反響が気になりにくくなるでしょう。
専門家にも相談し、様々な音の反響対策グッズを検討してみてください。
今後はZEHの家は必須?!
おすすめのZEHビルダー3選を見てみる
高性能住宅が防音性に優れている理由は、「すき間を抑えた密閉構造」と「音を吸収・遮断する建材」の組み合わせにあります。気密性の高い構造によって音の出入りを抑え、吸音性のある断熱材や複層窓などの工夫が、静かで快適な住環境を支えます。
音に敏感な方、快適な睡眠、穏やかな在宅ワーク環境を重視する方などにとって、防音性の高い高性能住宅は魅力的な選択肢の1つになるでしょう。
大阪で高気密・高断熱の家づくりをしている
ZEHビルダーを見る
スタンダード高性能住宅
全国展開の王道ブランドで
建てたいなら
もっと見る閉じる
フルオーダー高性能住宅
“内も外も”細部まで自分達仕様で
建てたいなら
もっと見る閉じる
バリュープラン高性能住宅
選べるプランで予算面で無理なく
建てたいなら
もっと見る閉じる