2030年までにはZEH基準が義務化になるなど国の後押しもあり、「高性能な家」を意識した住宅メーカーが増加。
先だっての2022年10月には、ZEHの断熱等級を超えた等級6・7も新たに創設され、ますます高性能の基準があがっています。
現在の高性能住宅はどこまで進化しているのでしょうか。当メディア『いごこちえ』が実際にモデルハウスを訪問して、その心地よさを伝えられれば…ということで、どんな自由な間取りやデザインでも高性能な家を建てるという大阪の小林住宅さんのご協力を得て、リニューアルオープン(2022年9月)前日に控えたなんば住宅展示場のモデルハウスを訪問してきました。
高性能住宅がどれほど快適なのか、モデルハウスツアーで実際に確かめさせて頂くことができました。営業さん・設計士さんにもお話しを伺っているので、ぜひチェックしてみてください。
小林住宅さんのモデルハウス、リニューアルオープン前日の最高気温は29度。 雨が降ったりやんだり、湿気が最高に多い日でした。
編集チーム内汗かきNO.1(笑)の取材班が、高性能住宅はどれほど快適なのか?を、室内の温度も計りながらお届けします!
見てください、このゆったりとした玄関ホール。上品なしつらえで来訪者をあたたかく迎え入れてくれます。
デザインだけではなく、機能性もしっかり考えられていて、お客様用と家族だけが出入りする導線が、あからさまではなく、家に溶け込むように自然に引かれています。
柱や廊下という概念がないので、玄関からすぐリビングやキッチンにも足を運べるのも魅力です。
小林住宅の営業さんにお話をうかがいながら、モデルハウスを見学。
小林住宅だからこそできる「高性能住宅」の秘密もこっそり教えてもらいました。
わかりやすい説明で案内してくれた
笑いも忘れないベテラン営業マン
不動産・建売・賃貸と「住まい」に関わる様々な業界で経験をつんだ後、お客様が自慢できる家を提供できるハウスメーカーで!と小林住宅にジョイン。 建築方式などの専門用語もわかりやすく、小林住宅の魅力をしっかり伝えてくださいました。
今回のリニューアルされたモデルハウスのコンセプトを教えてください
佐々木さん
ズバリ「ホテルライク」ですね。
展示場というと、みなさん「非日常」をイメージされると思うんですが、小林住宅の場合はこの非日常的な温度環境や空間を、そのまま家づくりに導入できる、というのがポイントです
いじわるな質問かもしれませんが…モデルハウスだからですよね?
佐々木さん
みなさんよくそうおっしゃいます(笑)。
でも、これが小林住宅クオリティなんです。耐震や制震など建築基準を守って建てていますので、「あくまで展示場仕様なんで無理です…」とか「展示場だからこの大空間ですけど、普通の家は真ん中に柱建てます」ということもありません
こちらのモデルハウスは明日(2022年9月10日)オープンですが、
以前のモデルハウスと変わった点はどこでしょうか?
佐々木さん
まず、しつらえがガラッと変わりました。前回は、小林住宅のコンセプト通り、木のぬくもりや匂いなどを体感頂いていましたが、今回はもう、デザインも快適さも、小林住宅ならではの「非日常」をご体感頂けるつくりになっています
注目ポイントをおしえてください
佐々木さん
たくさんありすぎて(笑)例えば、この土間スペースですね。草履を履いてもいいんですけど、あえて素足で降りて頂いています
普通だったら冷たいですよね、特に冬なんか。でも、小林住宅は基礎断熱施工で、床下空間も室内と同じ空気が流れているので、床暖房も必要ありません。真冬でも「足が痛い」とか「感覚なくなってきた」ということが全くないんです
床暖房なしで土間に裸足?
佐々木さん
ええ(笑)例えば、床断熱だけして基礎断熱をしていないような場合だと、床下の空気が冷たいままなので無理です。床を暖めるために、全面床暖房が欠かせないんです。
なるほど!断熱の方法によって床の暖かさがそこまで変わるんですね
佐々木さん
断熱の方法は設計の自由度にも影響します。小林住宅では、家のどの空間でも快適な温度を保てるので、建築基準さえクリアすれば、吹抜けでもスキップフロアでも、中2階やロフトでも自由に作ることができるんですよ
これだけの大空間だと冬は寒いんじゃないかと思っていたんですが、そんなことなさそうですね
佐々木さん
小林住宅は、外断熱や基礎断熱、ハイレベルな設計や施工によって、機械に頼らなくても快適な空間を実現しています。
太陽光を載せて光熱費が実質0なので床暖房をたくさん使って快適にしよう!というメーカーさんもいますが、その場合、こうした大空間や自由な設計というのは厳しいのかなと思います
小林住宅さんはキッチンなどの設備も選択肢が非常に豊富ですよね
佐々木さん
たくさんのメーカーの設備から自由に選ぶことができます。自社で製造した設備しか設置できない・色やサイズの選択肢が限られていると言われる場合もあるようで、小林住宅の選択肢の多さにビックリする方が多いんです
自由設計の住宅と言いながらも、基本的にパッケージで販売している会社さんも多く、「これ以外はできません」というスタイルをとってらっしゃる方針である場合も。 大手ハウスメーカーさんの統一美ももちろん素敵だと思いますし、パッケージでローコストに抑えている会社さんの企業努力も尊敬しています。
ただ、どこまでも自由で自分たちの好み通りに、なおかつ、快適性能は譲れないという方や住んだ後の快適さやランニングコストを求める方は、どこよりも小林住宅が合うのではないかと自負しています
確かに人によって何を重視するかって違いますものね。わぁ~この壁とかもオシャレですね!
佐々木さん
壁の仕上げ面を前に出す「ふかし壁」でデザイン性を高めています
入り込んだ空間をわざと作ったり、お客さまのお好みに合わせて遊びの空間をふんだんに提案したりすることもできますよ。また、ご夫婦で好みが異なる場合は、こちらの部屋はナチュラルに、こちらは和風に、といったご提案もしています
他にはどんな点に配慮した家づくりを行っているんでしょうか
佐々木さん
大阪市内は土地自体も高いので、限られた空間の中で空間の広さを演出するよう配慮しています。こんなに広い空間を作れるのは外断熱の家ならではです。一般の内断熱の家で同じことをやると、冬寒い・夏暑い、エアコン効かなくて電気代が高い…となりかねません
工法には何か違いがありますか?
佐々木さん
木造住宅の工法は、大きく木造軸組工法と、2×4工法に分けられます。木造軸組工法は、柱を組み始めると、その日のうちに屋根までの工事が完了します
一方2×4工法は、1階から2階へと積み上げていく工法なので、一定期間屋根がない状態が続きます。このため、もし途中で雨が降ると、雨水が入り込んでカビの原因となってしまうので注意が必要です
壁の中からカビが増えるなんて怖いですね…
佐々木さん
床下や壁の中でカビが繁殖してしまうと、やがて構造躯体にもカビが発生し、家の寿命を脅かす原因になってしまいます
たとえ新築時に耐震3の家を建てても、20年後にはカビだらけで耐震パフォーマンスが落ちているなんてことも…
外からは見えないので皆さん気づきませんが、恐ろしいですよね。もちろん、小林住宅は木造軸組工法を採用し、雨水の侵入やカビの発生を防ぎながら家づくりを行っています
設計士さんが打合せの段階から同席してくれるのも特徴的ですよね
佐々木さん
過去のプランを膨大にお持ちの会社さんでは、基本的に私のような営業マンだけが対応するケースが多いように聞きます
注意しないといけないのは、実際にお客さまがお持ちの土地の特徴・法令制限などに合わせた設計や見積もりは、契約後ということ
小林住宅では、契約前の段階から設計士が出てきて提案するので、最初からズレのないご提案ができると思います
非常に参考になりました!ありがとうございます
佐々木さん
今日はいっぱいしゃべりすぎました(笑)ご来場頂いたお客さまには、模型を見て頂きながら断熱の仕組みをお話ししたり、断熱材を水に浮かべて違いをご説明したりなど、わかりやすく色んな情報をお伝えしています。ぜひお気軽にご来場いただければ、と思います
外は蒸した雨模様で、最高気温29度。確かにルームツアーを初めてほどなく、汗かきな編集班の汗も知らず知らずのうちにひいていました。
よりこの心地よさを伝えたいと思い、壁の表面温度を測る温度計でも収めてきましたのでご覧ください
一定して20度~21度の気温を全館で検証できました。 ぜひ、この心地よさを皆さんにも実際に体験してもらいたいなと思います。
違うテイストができることを知ってもらいたい、と小林住宅のモデルハウスは、ショールームも含めると7か所あるようです。中には宿泊体験できるモデルハウスもあるとのこと。
各モデルハウスの雰囲気は小林住宅さんのHPでもみられるようですよ。
まだまだ高性能住宅の魅力を掘り下げます!
営業の佐々木さんからも聞いていたように、見積もり前から設計士さんが向き合ってくれるという小林住宅さんに引き続きお願いをして、設計士さんにもお話をきいてみました。
過去にあった施主さんの希望にどう答えたかなどのお話もうかがってきたので、皆さんのマイホームの構想にもぜひ参考にしてみてください。
優しい物腰が魅力な設計一筋30年の一級建築士
アトリエや分譲住宅の設計会社を経て、高性能な自由設計の住宅を小林住宅で設計するようになった、一級建築士の長阪さん。30年の豊かな経験を活かして、外断熱の思い切った提案を行っているとのこと。
ご自身も子育て真っ最中ということで、子育て世代に寄り添った提案も得意としています。
小林住宅で行っている設計を一言でいうと?
長阪さん
小林住宅の家は、「敷地とご相談者の希望に合うなら限りなく自由にプランを起こす」という感じですかね
とにかく制約がないんです。一般的な家には間仕切りがあって、部屋ごとの組み合わせを考えなくちゃならない。でも小林住宅の家には制約がないので、自由にプランニングすることができます。これは展示場だけでなく、実際の家でも同じです
長阪さんはどの段階からご相談対応に同席されているのでしょうか?
長阪さん
私も他の設計士と同様プランの提案段階からずっと入らせていただいています。
早い段階からお客様とお話しさせて頂けるので、家を建てた後もお付き合いがある方も多くいらっしゃいます
他のハウスメーカーでは提案段階から設計士さんが同席することって少ないんですか
長阪さん
以前勤めていた会社でもありましたが、小林住宅の方が密に打ち合わせをさせていただく機会が多いですね
最初の時点から直接お客様とお話することで、どういう点が違うのでしょうか
長阪さん
プランは「一般的に使いやすいだろう」というところで作っていくんですが、実際には「普通」ってご家族それぞれ違います
みなさん自分は普通の生活をしていると思っていらっしゃいますが、お話すると「そういう使い方をすることもあるのか」と驚くこともしばしばです
ですから、お話させていただく機会が増えるほど、お客さまへの理解が深まると思っています。なかなか100点は難しいですが、それをいかに、そのご家族に近づけられるか、というのを常に考えています
建てた後もお付き合いされるお客さまが多いと聞きました
長阪さん
家の性能が良いので、快適に住んで、自分の家をすごく気に入ってくださる方が多いですね。ですから、お家づくりを検討している方が「実際に住んでいる人の声を聞きたい」と仰ったときに、ご協力頂いています。「本当に快適だから伝えてあげるよ」って言ってくださるのでありがたいです
ヒアリング取材をされるときに、重点的に聞くポイントというのはありますか?
長阪さん
とにかく世間話ですね。実際誰がメインでお家にいるのか、とか、趣味の話や、何を望んでいるのか、といったことをなるべくお聞きしています
例えばご主人の趣味はゴルフだけど、ゴルフバックを置く場所に困っているという話があると、「じゃあエントランスサイドクロークみたいなものを設けましょう」と提案したりしています
現在の暮らしのお悩みを設計提案力で解決、ですね!他に特に印象的なお客さまのエピソードはありますか
長阪さん
お子さんが高校生ぐらいのご夫婦で、「これからはお二人でいろんなことを楽しみたい」と仰るご家庭では、奥様の大好きな家具を中心にお住まいを設計しました
「この家具を入れたい」とか「家具屋さんでこれを決めてきたよ」っていうのを見せてもらいながら、置き場所を考えたり、リビングをダウンフロアにしたり、そういうことを全部、やらせていただきましたよ
ダウンフロア、素敵ですね!
長阪さん
一般的には、ダウンフロアってやりづらいんです。床下は実際寒いので、そこをまた下げると、断熱がしにくいからです
でも小林住宅では、基礎まで断熱材でくるまれていて寒さを気にしなくて良いので、全体的なまとまりなどを配慮してご提案します。ただし、頻繁に模様替えをする人や、段差が怖い年配層にはあまりおすすめしていません
住む人の暮らしに配慮して提案されているんですね
長阪さん
小林住宅では、展示場にあることでできないことが何一つありません
展示場なので豪華な設備は入れていますが、間仕切りのない空間なども普通です。逆に、お客様から「ここまでやると、冬寒いんじゃないですか」と聞かれることはありますね
そういう方は実際に住まれているお家の方のお話を聞いてもらったり、箕面森町のモデルハウスで実際に泊まって体感してもらっています
お話を伺っていると、やはり性能が非常に高いということがポイントなんですね
長阪さん
そうですね。私自身、この仕事に就いて30年ぐらい経ちますが、その頃は断熱性能なんて気にすることもなかったんです
今考えると、内外打ちっ放しのコンクリートの住宅とかオシャレで憧れて住む人もいましたが、ものすごく寒かったんだろうなと思いますね。過酷だったと思います
小林住宅では、性能が良いから自由なデザインができるということでしたが、だからこそ気を付けていることはありますか
長阪さん
打合せの最初の段階で、「こんなこともできますよ」ということをなるべく言ってあげたいと考えています
例えば廊下をちょっと広げてカウンターを設けてあげると、そこがお子さんの読書スペースになりますよ、とか。お客様が想像できない部分、我々だからできることを提案することで、家づくりがもっとワクワクするのかなと思います
逆に、「これが普通だ」という感覚に縛られず、「できること」を常に考えていきたいですね
今後のチャレンジなど構想があればお聞かせください
長阪さん
家族それぞれの好きな場所を考えることから始めて、最終的にそれが家族の箱になって、いつかずっと好きな場所になればいいなと思って設計しています
今まで生活されてきた中で、「こんなことをしたい」「あんなことをしたい」というのを全部我々にぶつけてもらえれば、それを形にして、長く楽しんでいただける家をご提案できるのかなと思います
小林住宅で営業部マネージャーを務める佐々木さんと、 設計課課長・一級建築士の長阪さんにお話をうかがいました。
お二人から感じたのは、「お客さまに良い家を提供したい」という熱い思いと、「小林住宅の高性能住宅」という建てる家に対しての圧倒的な愛情。
小林住宅さんの高性能住宅のクオリティを作っているのは「人」だと感じた取材でした。
実際に体験させてもらったモデルハウスも、本当に快適だったので、皆さんも機会があればぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。
小林住宅さんのモデルハウスのほとんどは、大型の住宅展示場内にあるので、他のハウスメーカーとも比べながら、参考にできますよ。
大阪市営地下鉄堺筋線「恵美須町」駅から徒歩約4分の場所にあり、3階建、5階建を含めた多彩なモデルハウスが揃う住宅展示場です。小林住宅をはじめ、ヤマダホームズや一条工務店、積水ハウスなど、全20棟を展示。ご家族でゆったり楽しめるイベントや、金融のプロによる資金計画相談会、一級建築士による建築・インテリア・収納の相談会なども随時開催しています。
撮影:大阪で叶える快適な暮らし「高性能住宅」専門メディア『いごこちえ』編集チーム
所在地 | 大阪府大阪市浪速区敷津東1-1-1 |
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アクセス | 大阪市営地下鉄堺筋線「恵美須町」駅から徒歩約4分、大阪市営地下鉄御堂筋線・四つ橋線「大国町」駅から徒歩約6分など |
連絡先 | 06-6632-3100 |
HP | https://www.jutakuhaku.co.jp/exhibition/namba/ |
1946年の創業以来、一戸建て注文住宅を専門に豊富な実績があるハウスメーカーです。家全体を断熱材で包みこむ外断熱工法に力を入れており、C値0.15、UA値は0.23、耐震等級3など、20年後、30年後も安心・快適に過ごせる住宅性能を実現しています。
本社所在地 | 大阪府大阪市北区天神橋1-12-8 創建天神橋ビル3F |
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電話番号 | 06-6766-4830(代表) |
公式HP | http://www.dreamhome.co.jp |
坪単価(目安) | 60.0万円~100.0万円/坪 |
他モデルハウス |
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